
改刻

「改刻」とはすでに彫られている印章を再び彫り直すことを指します。
使わなくなった古い印や枠が欠けてしまった印でも、改刻によって新たな印章として使用することが可能です。
大切な印材を無駄にせず想いを受け継ぎながら再生させることができるため、近年では環境への配慮という観点からも改刻のご依頼が増えています。
特に現在では入手が困難な象牙の印材もかつては質の良いものが手に入りやすかったため、ご家族が使用されていた印が高品質なものであることも多く、そのような印材に新たな命を吹き込む改刻は非常に意義深いものです。
ただし、印材の種類、傷や劣化の状態によっては改刻が難しい場合もあります。
改刻をご希望の際は印の状態を正確に確認させていただく必要があるため、実物を店舗までご持参ください。実際の印材の状態を拝見しながら改刻が可能か慎重に判断いたします。可能な場合は、新たな印としての命を吹き込み、永くご活用いただける様に心を込めて改刻いたします。お気軽にご相談ください。
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改刻にはいくつかの注意点がございます。
・彫り直す際に印面を削り平に整える印面調整を行うため、印材の長さが約2〜3ミリほど短くなります。
・偽造防止の観点から、まったく同じ印影を再現する改刻は行っておりません。
あらかじめご了承いただきますよう、お願い申し上げます。
・本柘、黒水牛は乾燥などによる印材内部の経年変化の恐れがあるため、当店では改刻をお受けしておりません。大切な印を削ってしまった後で改刻が出来なかったとなると取り返しがつきません。そういった事態を防ぐため、経年による変化の少ない「白牛」「象牙」「水晶」の印材のみ改刻を承っております。どうかご理解のほどお願いいたします。
●改刻の料金
・印面調整料/2,000円
・白牛改刻/1文字 5,000円
2文字の場合文字彫刻料、印面調整料で12,000円
・象牙改刻/1文字 10,000円
2文字の場合文字彫刻料、印面調整料で22,000円
・水晶の印面調整料/ 4,000円
・水晶改刻/1文字 15,000円
水晶は硬く手彫りが不可能なため機械彫りとなります。書体は手書きの書体で作成可能です。
2文字の場合文字彫刻料、印面調整料で34,000円